こんにちは。ブログ1年生(初めて3日くらい^^;)のぬこです。
世間は今、「強い女性」に注目していますね。
今回紹介する本はそんな「強い女性」が主人公です。でも主人公はいたってフツーにいそうなアラフォー女子。
物語はノンフィクションであっても不思議じゃない内容だと感じました。もがき苦しむ様がとてもリアルに描き出されています。
それでは、どうぞ!
私には立ち上がる力がある。
今回の本はこちら!
「フリー!」(双葉社)
あらすじ
毎日の中に、当然のごとく存在していた事柄。そんな毎日が次々に失われていきます。仕事で踏ん張っていた糸はプツリと切れ、付き合っていた彼氏は別の女性のもとへ。
仕事も恋も、状況は最悪なものになる中、主人公「千春」はもうダメだと感じるように。自分だけが止まっているように感じ、周囲の人は自分を追い越し追い抜いていく。それでも千春は必死にもがく。誰のせいにもせず、プライドを捨て去った女は、強い。
読んでいると、歯を食い縛って立ち上がる様が思い浮かびます。リアルに描き出す文章と、誰しもが共感できる主人公の状況、心情がとても印象的でした。
心に残る文章があったので、以下に引用を載せますね。
「捨てる前には、絶対に必要だ、なくなったら不自由するって思ってるんだけど、そんなことないのよね。惜しがってしがみついている方が、よっぽど不自由なの。でも、捨てる前にはそのことに気がつかない。」
(引用 p249)
実はこの本の作者、岡部えつさんは、ドラマにもなった「残花繚乱」の著者なんですね。
私は見たことがありませんが、今回紹介した「フリー!」も、きっと女性のほうがより共感できる内容になっていると思います。
私は男性ですが、読んでいて勇気をもらった気がします。
気になった方は是非、手にとって読んでみてくださいね。(*^^*)