豚の心臓を人間に移植する手術が成功したと、ニュースで見ました。
なにかの本で、たしか小さい子供の心臓と豚のそれは大きさも形も似ている、と読んだことがあったのですが。今回は、57歳の男性に移植されたという内容でした。
(FNNプライムオンラインより)
世界初「ブタの心臓をヒトに移植」手術後も“順調”…なぜブタ?拒絶反応はどう防ぐ?移植の背景を解説
移植元のブタは移植用として改良されていて、心臓には人の遺伝子を入れるなどして拒絶反応を防いでいるようです。
いろんな点ですごいなぁというか、知らないことがたくさんあって驚きました。
一番のビックリポイントは、移植用に改良された豚の存在。
なんというか……一瞬のうちにいろんなことを思いました。
人の都合のために誕生させられ死んでいく生き物がいるという事実。
心臓移植を待つドナーの多くが、移植が間に合わず亡くなっているという事実。
多くを知ることに意味はないし、知ったところでどうする、というのも難しいし。
できることがあるとしたら、何でしょうか。
たとえば、健康保険証の裏にある、臓器提供意思表示を記入することならできるのかもしれませんね。
♢
再生医療に関する本を読んだとき、もっとも再生が簡単なのは歯である、とありました。
臓器などの特定の機能がなく、構造もとてもシンプルだから、という理由でした。
実際に歯の再生技術が確立されたら、喜ぶ人も多いでことしょう!
ところが今の技術では、その歯の再生すらまともにできていないと本には書かれていました。
歯そのものは作れても、人のアゴの上に定着させることが難しいようです。たしかその実験も、ブタが使われていたような……記憶もあやふやでちゃんと書けない。(^^;)
♢
科学は止まりません。
止まってほしいと思っているわけではありませんし、これでいいんだろうか、という問題提起をするつもりもありません。
ただ、普段なら読んで終わってしてしまうニュースでも、今回のそれは何となくブログに書き残しておこうと思って、これを書きました。
特に結論もなにもありません。
でもあえていえば、困っている人のために自分が無理なくできることをやったらいいんじゃないか、と言いたいです。
僕は献血を定期的にやっています。
今は提供する側ですが、いつ提供してもらう側になるかはわかりません。
肉体を超えて、心のことまで広く考えるならば、僕はすでに多くの人から提供してもらっている気がします。
できる人が、できることを、できる範囲でやれたらいいですね。
ではまた。