これまで見てきた映画の中で、僕にもっとも影響を与えたのは『マトリックス』。
あの作品は、シリーズを通して10回ほど見ています。
そして今回、『いまを生きる』という作品を見ました。
マトリックスとは違うジャンルですが、僕の中ではそれと同じく非常に心に残る作品でしたので、ブログに感想を書いておこうと思います。
DVDを買った
もとはといえば、
「いまを生きる」 - lucciora’s diary 蛍日記
こちらのブログを読んだのがきっかけです。luccioraさんとはたぶん、僕がこのブログを開設した初期の頃からお世話になっている気がします。
(昨年長野県にある穂高養生園で働いたきっかけも、与えてくださいました)
先のブログ記事を読んで間違いないと感じ、レンタルではなくいきなりDVDを買いました。
僕はなにかを解説したり説明するのはあまり得意でないので、映画のレビューはできませんが……
とにかく、よかったです。語彙力……
1959年、アメリカの名門全寮制高校。生徒たちは、伝統と規律や親の期待に縛られながら、冷めためた気持ちで日々をやり過ごしている。
そこに同校OBの教師キーティング(ロビン・ウィリアムス)が赴任してくる。
マジメ腐った詩の教科書を破り捨てさせ、机に上に立ち、生きる視点を変えることを教えるキーティング。彼の授業を通して、生徒たちは自らを自由に語り合うようになり、自分の道を歩みだす。
だが、彼らの前に厳しい現実の壁が立ちはだかる…。
あまり涙を流さない(流せない)僕なのですが、見ていて泣きました。
いつでも見れるDVDを買っておいてよかったです。
バラは摘めるときに摘め
社会と個人。
規律と自由。
先生と生徒。
親と子。
冒頭のほうで、バラは摘めるときに摘めといい、いまにおけるバラとは青春だ、青春を謳歌せよ、と生徒たちに語ります。そして、「人はみんな死ぬんだ」と言います。
それを受けた生徒たちは、どこかボンヤリしているように見えました。
そうですよね、それは現代人だってみな突然言われてもボンヤリするだろうと思います。
でも、それが真実じゃないですか。
いつか死ぬ、ってこと。
この事実を、現代は面と向かってハッキリと伝えてくれる存在がグッと減ったのだと思います。現代の死ぬ場所は家ではなく病院のベッドの上だろうし、いつどこで誰の遺体が焼却されているのか、誰も知らない。
死が、隔離され隠されているのが現代なのかもしれません。
「あぁいい映画だった〜」では終わらないような、何年も影響を受け続けるような作品に思えます。僕の中では、そういう映画はほかには『マトリックス』しかありません。
きっとこの『いまを生きる』も、この先何十年も見続け、見るたびに何かを思い、感じ考えるのだと思います。
バラは摘めるときに摘めといい、いまにおけるバラとは青春だ、青春を謳歌せよ、と生徒たちに語ります。
素晴らしい作品に出会うことができました。
また、今後のブログに度々登場させるかもしれません。
ではまた。
▽予告映像