今日は、午後にキャリアコンサルタントの人との面談がありました。
勉強している資格の試験日が迫っていますが、そのあとは就職活動をしたいと思っています。
会社を選ぶにあたり、僕がもっとも大事にしている要素を一緒に考えてくれました。
1本の電話が鳴った
今日ここで書きたいのは、その面談の途中で鳴った1本の電話についてです。
実は、昔の恩師からの電話でした。
恩師といってもいろいろですが、今日電話をくれたのは、大学生時代のころの就職活動でお世話になった、キャリアセンターの職員さんです。
僕がその人の支援をきっかけに入社した会社は、苦しくも2020年に退職してしまいました。ただ、それまで働いた約5年の間、ずっと感謝の言葉を伝えたいと思っていたんですね。
会社をやめようと決心したその日の夕方、川辺で夕焼けを見ながら大学に電話をし、当時お世話になった職員さんに連絡をしました。
すると、もうその職員さんは退職をしていていないと告げられたのですが、たまたま電話に出てくれた人がプライベートでつながっていたらしく、特別に連絡を仲介してくれました。
そうして無事お世話になっていた人に後日お会いすることができ、感謝を伝えることができたのです。それからお互い近況報告をメールでするようになりました。
そんな背景のある人なのですが、いきなり電話がかかってくることはこれまで一度もなかったため、留守番電話を聞いたときにはビックリです。
内容は、「まだ一般公開されていない求人があるけど、興味あったら連絡ください」でした。
たまたま……
さかのぼること、2週間まえの話。
僕は趣味で写真を撮っています。夏に写真展をやるので、その案内をメールで送っていました。
そのときに近況報告として、いまキャリアコンサルタントになるべく勉強していること、そして就職活動中であることを伝えていました。
その元職員さんは現在も大学ではない別のところで、求職者支援の仕事をしています。
で、たまたま今日、その人のところへある企業の担当者が足を運んできて、「一般公開する前にもし知り合いなどでいい人がいたら紹介してほしい」と言われていたそうです。
そこで、僕に急いで連絡をくれたのでした。
さらに偶然にも、その人が近日中に遠くに引っ越してしまうため、急遽一緒にごはんすることに。
直接お会いして、じかに求人情報を手渡していただきました。
複数もの偶然が重なり、話が進んでいくというのは不思議なものですね。
計画的偶発性理論
そこで一つ思い当たる話があります。
ジョン・クランボルツという人の唱えた「計画的偶発性理論」です。
キャリアコンサルタントの勉強にも出てきました。
キャリアにおける偶発的な出来事を軽視せず、むしろ積極的に取り入れていこう、という内容。
未来は予測や計画通りに進まないものなのだから、決定するより未決定であることが望ましいと考え、予期せぬ出来事を新たな学習の機会と捉え、吸収し対応していくことが大事。
そのために、自分自身の意識や努力であえて偶然の出来事が起こりやすくする行動も重要だとした。
この理論は、1980年代のアメリカが関わっています。
当時のアメリカは不況でしたが、そんなときでさえ成功している人たちがいました。
そこで成功者たちにインタビューしたところ、「たまたま同級生と会った」「偶然似たような事業計画をねっていた」といった話があり、それがその後の成功につながっているケースが多いことに気がついた、というのがこの理論を提唱したきっかけだと聞きました。
偶然の連続
その方との食事のあと、別れ際に「まさに偶発性理論だね!」という話で盛り上がりましたよ。
ほんとうに、偶然の連続です。
僕があのとき大学に連絡していなかったら、こういう縁までには至らなかったでしょう。
メールで就職活動中であることを伝えていなければ、やはりこんな話はいただけませんでした。
たまたま引っ越す直前であったこと、そして僕の予定もなかったこと。
人とのご縁は大切にすべきなんだなぁと改めて思います。
偶然がかさなって生まれる幸運って、あるんですね。
そんなお話。
↓クランボルツ先生の書籍です
具体例もりだくさんの内容でした
(ブログに感想書かなきゃ……)