何気なくラジオを流していたら、とてもおもしろい話が聞こえてきました。
急いでメモを取りました。
結果、ものすごい収穫でした。
偶然聞いてたラジオから
J-Wave「GROWING REED」を聞いていまいた。
日曜日の深夜、V6の岡田准一さん出演のラジオ番組です。
今日(10月2日)のゲストは、神科医でマジシャンの志村祥瑚さん。
医学部に入るため猛勉強する傍ら、リフレッシュでやっていたマジックにも傾倒するようになり、マジックによる人間の思い込みのメカニズムに興味をもったそうです。
この話をしているとき、「ひとつマジックをお見せしてもいいですか?」と志村さん。
「ぜひお願いします」と岡田くん。
ここから始まります。
思い込みによる支配
千円札を折り畳み、指パッチン。
開くと一万円札になっています。
もちろんマジックです。
続いてこう語ります。
このマジックに驚くのって、人間だけなんですよ。
他の動物に見せてやっても驚く様子がない。彼らには、ただ紙を折り畳んで開いただけのように見えるようです。
つまり、人間は自らの思い込みによって「千円札が一万円札になった!ありえない!」って混乱するのですね。
志村さんはそれに気がつき、人間は言葉で世界を認識していると考え、コーチングの技術へとつなげていきました。
僕は知らなかったのですが、新体操日本代表「フェアリージャパン」のメンタルコーチも務めていたそうです。
医師→マジシャン→メンタルコーチ。
すげぇなこの人。
若者のネガティブ思考
岡田くんが聞きました。
自分なんて、というネガティブ思考になるときは誰にでもあるが、そういうときはどうしたらいいのか。
志村さんは、世界の幸福度ランキングの話をします。
ブータン王国は長らく「幸福の国」として有名でした。でも今では世界ランク56位だそうです(2021年)。
どうしてここまで落ちたかというと、理由はスマホ。
スマホの普及により、他者と比較する頻度が増えてしまったためにこのような結果となった、という話を紹介していました。
自分なんて、というネガティブ思考の発端は、他人との比較。
それをやめて幸福度を上げるには、自分なりのものさし、自分なりの意義をもつことが大事だと志村さんは言います。
市場価値的な、お金があるだとか、美貌があるだとか……他の人がいうものではなく、自分だけの意義を見つけよう、ということですね。
だけれど、実際に20〜30代は、不安とか絶望、ときに死にたい気持ちにもなる。
そうやって傷ついて走り回っていった結果、だんだんと自分なりのものさしが作られていく。
だから、若い人がネガティブ思考に陥るのは正常で、何も問題ないのだ。
そんな会話が広がっていました。
と、ここで岡田くん。
「だけれど、ツライのは変わらない。そのツラさに対しては何もできないのだろうか」
そうそう、それそれ。
それ聞きたい。
「今のところは」を付け加える
ダメだ自分は、と思い込んでいるとき、それは脳に騙されているだけだと言います。
イリュージョンの中にいるのと同じ。マジックを見せられ、タネがわからない状態。
そう説明したうえで、志村さん。
ダメだ自分は、と思ってしまっているときは、語尾に「今のところ」を付け加えるといいと言ってくれました。
ダメだ自分は……「今のところは」って。
さいごに
ラジオの最後で、志村さんはこう言っていました。
能力よりもビジョンの大きさで人生は変わっていく。
考え方で人生はいくらでも変わる。
特に最初の、「能力よりもビジョンの大きさ」というのは希望が持てる表現ですね。
ところでブログを書くにあたり、志村さんのことをザッと調べたのですが……僕の1つ歳上じゃないですか!!
かたや医師でマジシャン、メンタルコーチにラジオ出演、書籍出版まで。
対して僕は……おっといけない、比較しちゃダメだった。
僕は何も成し遂げていません……今のところは。
今回のところはこれでヨシとします。