朝、目が覚めて窓を開けると、キンモクセイの香りがしました。
僕はこの香りが好きです。短い秋を実感させられます。
秋って、ほんとうに短いですよね。
体感だと
冬花粉夏(秋)冬
という感じでしょうか。秋は満員電車に揺られるおっさんのようにギュウギュウ詰めなのです。
キンモクセイは、そんなおっさんの生気の香り……違う、きっとギャルだ、ギャルの香りだ。
ギャルなのに、ほのかな香水を付けているのだな。
ギャルで思い出したのですが、ずいぶん前からスマホに「隣に座ったギャルの香水が、ほのかで優しかった」というメモが残されています。
メモには、続いてこう書いてあります。
人の評価って不思議なもんだ。
美人でも香水がキツイと残念に思うのに、ギャルが優しい香水を身にまとっていると印象が良くなる。怖い人が優しい一面を見せるとプラス評価になるのと同じだ。
正直者はバカをみる。
ここでいう正直者とは、きっと身なりがマジメであるといった人のことでしょう。それなのに香水が強すぎたりすると評価が下がるのに、反対の場合は評価が上がる。
それってズルいよなぁって思ったのですね。
だから、もしオタクに優しいギャルがいるならば、そのギャルの評価は晴天を突き抜けると思います。
さらにそのギャルの香水が優しくて、キンモクセイの香りがするのなら、男女共々みなウットリするのではないでしょうか。