先週、公園でどんぐりを拾ってきた。
いまも机のうえに飾ってある。
こちらは、今日たまたま散歩しているときに偶然転がっていたどんぐり。
中はどうなっているのか知りたくて、踏んで割ってみた。
ピーナッツのようなものでギッシリだった。
種というのはほんとうに不思議に思う。
昨年は長野県で畑仕事をしていたときにも感じた。
「こんなに小さな種から野菜ができるなんて」。
そう思いながら種をまく。
すると1週間後には目が出てきて、だんだん育って野菜が実った。
どんぐりも、手のひらにちょこんと乗るサイズからは想像できないほどに大きくなる。
両手を広げても足りないくらいの太い幹。枝葉が広がって木陰ができる。秋になって落ち葉がつもり、冬になったら葉がなくなる。
最近は涼しくなったり暑くなったりを繰り返しているが、冬ももうすぐやってくるな。
生命というものが不思議でしかたない。
種とか、受精卵とか。地球もそう。
ぜんぶ始めは小さくて、だんだん大きくなっていく。
大きいものから小さくなる、そんな流れをもつ生命はあるんだろうか。
ところが、
種をつくったのは種より何十倍も大きい樹木だし、
受精卵をつくるのは、やはり何十倍も大きい人間だ。
宇宙はビッグバンから誕生して大きくなったというけれど、
宇宙の親は、宇宙よりもやっぱり何十倍も何百倍も大きかったのだろうか。