村上春樹の短編集『パン屋再襲撃』を読みました。
同著者の大好きな『ねじまき鳥クロニクル』の原型のストーリーもあって満足です。
・『パン屋再襲撃』
夜中にお腹が減ったからといって、パン屋さんを襲撃する話
・『象の消滅』
町で飼われていた象と、その飼育員がいなくなってしまう
・『ファミリー・アフェア』
妹の結婚相手が気に入らない
・『双子と沈んだ大陸』
双子が出てくる夢が意味深
・『ローマ帝国崩壊〜』
強風の日の日記
・『ねじまき鳥と火曜日の女たち』
猫を探す物語
短編集ってけっこう好きです。
たくさんのお話が短くあるから、スキマ時間にたのしく読める。たのしいから、結局スキマ時間を貫通してずっと読んでしまうんだけど。(笑)
いいなと思った一節。
「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたら、その時点で考えるようにすればいいんだ」
「でもそううまくいくものかしら?」
「うまくいかなかったら、その時点でまた考えればいいんだ」
ファミリー・アフェア
僕にはない思考。いつも悪い方へ悪い方へと考えてしまう。だから憂鬱になる。
こんなふうに、良い面だけを見ていられたらどんなにいいだろうか。悪いことが起こったら、そのときに考えたらいいのにね。
リンク