少し霧が濃い日の湖畔みたいな映画『アンブレイカブル』
なんとなく見始めた映画がとんでもない傑作だった。
ヒーロー物語なんだけど、バットマンとかキャプテンアメリカみたいな雰囲気とはまったく違う。
キャプテンアメリカを夏、バットマンを秋とするなら、『アンブレイカブル』は冬。それも、ときおり風で木々がしなる音しか聞こえないような、少し霧が濃い日の湖畔みたいなイメージだった。わかりにくい例えかな……僕にはそんな風景が思い浮かんだ。
速度超過による電車の脱線事故が発生し、たった一人の生存者となったデイヴィッドを知ったイライジャは、彼が風邪もひかず、ケガの一つもしない不死身の身体を持っていることを突き止める。
ストーリーの進行も、連なっていく映像も、どこか湿度があって暗い画作りの映画。セリフも少ないし。なかなか先の読めない展開で、約90分間しっかり集中して見ることができた。
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