何歳まで生きられるのか。
ふと思い出しては、なんども考える疑問だ。
身体が悪いわけではない。
わたし20代ど真ん中の、普通に働いているサラリーマンだ。
だけれど、明日死ぬかもしれない。
やりたいことがあっても「時すでに遅し」もうできない身体でした、ってことも十分考えられる。
♢
このまえ、新宿御苑に行ったのだが、そこで1人の老人に出会った。
正確にはすれ違ったというレベルだが、とても印象に残っている。
老人は、杖を着きながらリュックを背負い、首からカメラをぶら下げていた。
その杖というのも、何かあったときの予備、という感じではなかった。
ほんとうにそれがないと歩くことが困難です、というような使い方だった。
カメラを構える瞬間までは見れなかったものの、きっと撮影しようとしたら不安定な姿勢になる。
歩き去っていく姿が、今でも思い出せる。首のカメラが揺れていた。
「やってみたい」
「ずっとやりたかった」
そんな気持ちが、老人に杖とカメラを持たせたのか。
ずっとやってみたかったことは、まだまだたくさんある。
少しずつやっていこう、などといっている間は絶対にやらない。
そうしてやらないままだったから、「まだまだたくさんある」のだ。
そうは言いつつも、一度に全部とはムリだろう。
だから今度は「やりたいことリスト」でも書いてみようかと思う。
・今日の一曲
この想いを 消してしまうには まだ人生長いでしょ?
やり残してるコト やり直してみたいから
again / YUI
・Camera:X-T2
・Lens:XF90mmF2 R LM WR