仕事について悩んでいたときのメモ書きが出てきました。たぶん2019年のものです。
「あぁ確かにそんなふうに思って苦しんでたな」といろいろ思うことがあったので、今回はそのメモ書きを頼りに前職(建設)の話をしようと思います。
前職について
このときは建設業界で働いていて、その中でも機械設備会社(建物の配管工事をする会社)に勤めていました。
職人さんではなく、図面を描いて職人さんにお願いする仕事です。
今回は左のメモ書きを見ていきます。タイトルに「このまま続ける場合」とあり、プラスとマイナスに分けていますね。
(右のメモ書きは次回)
プラスが「続けるべきだ」という続行の考え。
マイナスが「辞めてもいいのではないか」という退職の考え。
結果、翌年の2020年に2度目の適応障害になって仕事を辞めることになります。
このメモ書きには、そこに至るまでの心情が描かれていました。
プラス(続行)
・資格をたくさんとれる
→技術職なので、資格取得は武器になりやすいです。
・現場のわかる施工図屋になれる
→現場を知らない図面屋さんは敬遠されがちです。PC内だけで図面を描いていると、実際にどうやって工事するのか、費用はどれくらいかかるのか、といったポイントが抜け落ちるからです。
・社内でのポジションもある(頼りにされるポジション)
→現場も経験したのちの施工図作成ができる人、になれれば確かに頼りになったと思います。
・力がつけば、気に入らない場合独立も可能
→どの分野でもそうですが、技術が身につけば働く環境をこちらが選びやすくなりますね。
・異業種にシフトチェンジ、活かせる仕事はある(キャリアカウンセラー等)
→この段階ですでにキャリアカウンセラーという道を思い描いていたことに驚きました。たぶん一番つらかった時期のメモ書きなので……2019年だろうか(退職が2020年)。
結果、キャリアカウンセラーはいま勉強中の資格です。思考が現実化してた。
・給料は低くはない
→給料が高いというより、働きすぎる結果そうなっているだけだと思います。
基本給は特別よかった覚えはありません。
・内勤に戻れば休みやすい
→このときは現場で働いていたので、ツラくても代打がいなくて出勤せざるを得ない、ということが多かったです。
・とりあえず仕事はできている
→このときの心境は、「無職になったらどこの雇ってくれないのではないか」という不安でいっぱいだったので、働けていること自体がプラスに思えたのです。
・ずっと残る業界
→僕は永続的なものが好きです。逆に一時的なもの、流行りの類は好きではありません。じっくり腰を据えて取り組みたい人間です。
なので、今後もなくならない業界で働いていることはプラスと捉えていました。
・人がいないため大事にされる
→つねに人手不足な業界なので、「キミの代わりはいくらでもいる」的な扱われ方はされにくいかと思います。
以上がプラスに感じていたこと。
次はマイナス面。
マイナス(退職への意向)
・休みが少ない、やりたいことが満足にできない
→週6勤務はよくあることでした。精神的には日曜日なんてないのと同じです。
・残業が多いのが当たり前、飲み会やカラオケ等参加したくない
→定時は17時ですが、19時から会議とかよくありました。
そのあと飲み会なんてもう辛すぎ。カラオケはもともと嫌いだし、「おい行くだろ?」「ノリ悪いぞ」なんて言われるので断るのも地獄です。
・仕事終わり、身だしなみが汚い
→シャワーがあればいいのに、ないんですねぇ。ヘルメットで髪の毛はぺちゃんこ、汗もかいてて嫌な感じ。その状態で電車に乗って帰るわけなので、そんな自分がほんとうに嫌いでした。
小さなことだし仕方ないって思っていたのですが、辞めて思うのは小さい感覚であっても無視してはいけないってこと。
・やる気が出ない
→どうしてやる気が出ないのか、についてはメモの2枚目に書いてあったので、それを別途みてみます。
・気持ちが沈むことが多い、仕事内容を変えたら打破できるんじゃないか?
→やる気が出ないことが気持ちが沈む要因のひとつでしょう。あとは前述の身だしなみが汚いことでしょうね。
・前向きに選んだ仕事ではない、それを5年続けていてやる気が出ないのだから変えてもいいのではないか?
→まったくもってそのとおりだと思います。でもこのときの僕は退職することにすごく不安だったので身動きが取れなかったのです。結果的に、2度目の適応障害になることができて退職に踏み切ることができました。
「なることができて」というのは言い方が変ですが、感覚的にはこれが正しい表現です(このときの僕の場合)。
・占いで30代前後で仕事変わると言われた
→悩んで苦しんでいるとき、初めて占いに行きました。続けたくないという自分の感情にくわえて、占いというよくわからない世界からも同じメッセージが届いているなら退職してもいいのではないか、とこのとき思ったんですね。
結果、身体に退職させられました。
こうやって改めて整理してみると、自分が何にイヤだと感じ、どの程度なら許せるのかがわかります。
僕なら、身だしなみが汚いのはかなり嫌いなようです。実際に嫌いですが、ガマンしているので麻痺していてわからなくなっているのです。
わかっているのだけど、変えようとしても自分の力だけじゃどうにもできないので、環境に合わせていました。その合わせる度合いが、妥協しすぎであったのだと思います。
さいごに
ほんとうなら、仕事に迷いたくありません。何も考えず、目の前のことを淡々とこなしていたいです。
だから心を完全に麻痺させてしまえればどんなにラクか、と思っていましたが、なかなか心はしぶとくて、最後は頭が負けました。心の勝ち。
書いたことが誰のどんな悩みに寄り添い、役に立つのかは不明ですが(^^;)、メモ書き2枚目「どうしてやる気になれないのか」については別記事で書きます。
ではまた。