『水は答えを知っている』を読んだ感想です。
今回は幸せと不幸せの関係について。
幸せと不幸せ
幸せと聞いて、あなたは真っ先に何を思い浮かべますか?
恋愛が成就したときですか?子供が生まれた瞬間でしょうか?仕事をうまく成し遂げられたとき、それとも休日の公園に寝転んで真っ青な空を眺めているときですか?
うーん……なんでしょうね。
芝生のうえで寝転んであたまのなかカラッポにしているときでしょうか。
あとは、夜に秋の風を感じているときとか。
それと、想像ですがゴールデンレトリバーと添い寝したらきっと幸せだと思います。
次は、ガラス瓶に入れた水に言葉を見せる実験。
水の結晶写真が撮られています。
とても美しい結晶。
これが人が考えたのではなく、自然物であることにも驚きです。
不幸せを見せたときは、形が崩れてしまいました。
でも、この写真への著者のコメントがとてもよかった。
バランスが取れず、薄い結晶です。でも結晶をつくりつつある途中のようにも見えます。
不幸せは幸せの反対ではなく、幸せへ向かう道筋なのでしょう。
不幸せは幸せへの道筋。いい言葉ですね。
すべてがうまくいく山の時期があれば、何をしてもうまくいかない谷の時期もあるのです。それが、波というものです。
波は上下運動を繰り返すがゆえに流れていくのです。
人生だって、同じです。でも多くの人は谷をさけて、山ばかりくるように願ってしまいます。なんて不自然なことでしょう。それでは波はできません。前に向かって流れていくことができないのです。
僕は、その……いまとてもツライです。自分の未来が、地続きとなって存在しているのかどうかが怪しく思えています。
昨年が山だとすると、今年がまさに谷の時期。たしかに昨年が山の時期だったと思うので、成るようになっているんですね。
そもそもこの2冊は元気になりたくて手にとったのではありませんでした。以前から知っていて、図書館の予約カートにずっと放り込んでいたのをたまたま画面上で気づき、借りたのです。
いい本たちでした。
①はさまざまな実験を通して見えた、水の結晶とその結果への考察。
②は著者の多岐にわたる考察。個人的には②のほうがおもしろかったし、手元に持っていたいと感じる内容でした。
さいごに
『水は答えを知っている』は2冊に分かれています。
今回紹介したのはおもに2冊目のほうでした。
こちらから先に読むのは大いにアリだと思います。
2冊目のほうが多様なテーマで語られているし、読んでてなんだかラジオを聞いているみたいに感じました。
語りが丁寧で、なおかつ押し付けがない雰囲気です。