2020年の1月に仕事を辞め、1年間は「何もしない」と決めて過ごしてきました。そうして2021年。4月から働き始めます。
山奥にある宿泊施設にて、自然菜園に取り組むことになりました!!
仕事はこれまでの職種、もっというと過ごしてきた環境もガラっと変わります。
3000文字くらいあります。
お暇なときにどうぞ。
一歩を踏み出して
大学を卒業して働くこと5年間。入社1年半で適応障害になったことに始まって、仕事でしだいに苦しむようになり、昨年退職しました。
退職したのちゆったり1年間を過ごしながら、年は明けて2021年へ。
昨年の抱負は「立ち止まること」だったのに対し、そして今年の抱負は「一歩踏み込むこと」と決めました。
年明け早々、たしか1月3日だったかな。ふと思いつきました。「あそこで働くことはできないか?」。
一時の気持ちの高ぶりでないか確かめるべく1日置き、気持ちの変化がないことを知ってすぐ連絡を取りました。
無事に合格の知らせを受けた今は、とりあえずホッとしています。
前職について
これまで建築業界で働いてきました。職種はおもに図面の作成です。
僕は人前で自分をアピールするのが超絶ヘタです。学生時代はとうぜん就職活動はうまくいかなくて、なんとか内定をもらった企業に入社したのでした。
ここが苦しみの元凶です。まったく興味も関心もない業界・仕事内容を選んで就職してしまったのがマズかった……。
ところが、じゃあどうしたら良かったのかと考えても答えはありません。結果論だからです。だって、一生懸命やっているうちに好きになるパターンも多いじゃないですか。仕事をしている読者さんの中にも、そうした人はたくさんいると想像します。
僕としては一生懸命やったつもりですが、最後まで自分の興味と仕事を分けて考えることがどうしてもできませんでした。
マジメなので一応ちゃんとやります。ただ、「やらなければならないからやる」だけが仕事へのエネルギー源でしたので、めちゃめちゃツラかったです。
それでも生活のためだったり、退職するのが怖かったりでガマンしていました。それも5年目で限界がきてしまい、最後は心療内科へ行くハメに。
医師に、泣きながら懇願しました。「助けてください」って。
これからやる仕事について
さて、これからの仕事内容ですが、簡単にいうと住み込みバイトみたいな感じです。宿泊施設なので、食べ物と住まいだけは用意されています。
バイト代は出ません。1年間は無給です。
昨年1年間を「何もしない」と決めて過ごしてきました。収入は0円ですから、もちろん迷いました。
ですが、やるなら今しかないことと、お金ならなんとか工面できることを後ろ盾にして、一歩踏む込むことに決めました。
不安になる原因はたくさんあります。お金、社会からの評価。就職してしまえばそれら全てをとりあえず満たせます。
ところが、休んでるあいだ就職を考えるといつもそこで引っかかっていました。働いていたときに重視していたのも「お金」と「評価」だったからです。
親のため、恋人のため、履歴書のため、預金口座のため、……ぜんぶ本来の自分自身とは関係がありません。
それはわかっていてもなお、やっぱり迷うんですね。周りから認めてもらえる自分になるのか、あるいは心に従ってみる自分になるのか、って。
こうやって書くと「心に従った方が良い」みたいになりがちですがそれは違います。
現実は見なければなりません。お金持ちじゃありません。不動産を持っているわけでもありません。
それでもやってみたいと思ったし、あとに書きますけれど、ここでなら生きていけると感じたのが決め手になりました。
天秤にかける
この2020〜2021年にかけて、僕は何が大事なのかを考えてきました。いろんなものを天秤にかけて、そのどちらが重要なのか、本当は何が大事なのかを考えに考えてきました。
現実を見つつも、他人(外側)からの評価と自分(内側)からの評価を照らし合わせる必要があったからです。
もっとも簡単なのは、外側の評価に合わせること。これが一番簡単です。簡単だから、これまでずっとそれに頼って生きてきました。
誰かが良いと言ってくれたり、預金が増えたりするのは事実としてハッキリわかります。ハッキリわかるから、安心もできます。
外の評価基準に合わせちゃった方がラクなんですよね。ラクだったのに苦しいのはなぜか。守りに入った時点で、そのまま終わりまで耐え抜かないといけないからです。
外からみても、あるいはブログをずっと読んでくれている読者さんも、実際にはそこまでツラそうには思えなかったかもしれません。けれど、僕自身はずっとこのツラさを心の底では感じていました。
仕事をやめて、社会の風から逃れる無風地帯に入って初めて、本当にツラかったことを認識しました。
何が大事で、何を選んでいけば豊かに生きていけるのか。
お金はあるのに幸せそうじゃない人もいます。いつまでも親のスネをかじっている人に「やりたいことをやりなよ!」っ言われたなら、面食らいます。(笑)
現実を見ながら、他人(外側)からの評価と自分(内側)からの評価を照らし合わせて、バランスを保ち、納得していることがもっとも大事ですね。
「納得はしていないけど仕方ないんだ」という状態はホントにツラいです。その間は自分で自分を殺しつづける時間になります。
まるで誰かが頭を押さえつけてきて「いいから服従しろ!」と命じられているみたいな。自分で自分に麻痺薬を注射しつづけるみたいな。
こうして僕は決意した
僕は2020年の1年間は、やりたいこと以外は本当に何もしませんでした。
読書したり映画みたり昼まで寝てたり。
カウンセリング受けたり心理学の勉強したりジムに通ったり。
身体のしくみに興味があって、健康管理能力検定なんてものにもチャレンジしてみました(2・3級に合格)。
自分のことしか考えてるとバチが当たりそうだったので、少しでも良いことをしようと思って献血と募金をやってました。^^;
不安を感じることもたくさんありました。
仕事のこと、特に再就職を考えると本当にイヤな気分になりました。またあの状態にもどらなきゃいけないのか……と思うと、憂鬱になりすぎて寝込んだ日もあります。
でもこのままで良いはずがない。それもちゃんとわかっていました。だから2021年は「一歩踏み込む年にしよう!」と心に刻んだわけです。
そうしようと決めた数日後に、頭にふと思い浮かんだのが今回参加するインターンです。
より詳しい話は、働き始めてから書くつもりです。
というわけで、こうして僕は2021年4月から山奥で農業に勤しみます。20代最後の年は、畑の上で過ごすことになりそうです。
さいごに
だらーっと書いてきましたが、最後に1つだけ。
インターンを決意したときの判断基準は、生きていられるかどうか、それだけでした。
上でこう書きました。
「納得はしていないけど仕方ないんだ」という状態はホントにツラいです。
その間は自分で自分を殺しつづける時間になります。
この仕事は、自分を殺さなくていい仕事なんじゃないか……。そう感じたことが最後のひと押しでした。
山奥での住み込み生活になります。遊べません。住む部屋には電波が入らず、ネットもできないそうですよ!^^;
サイコーですね。本当にムダなものが惜しみなく抜け落ちていって、空いたスペースに必要なものが入ってくるでしょう。
『呼吸と同じ、出せば入る』昔、そんな話を聞きました。
まぁそんな感じなので、今年は生きていられそうだなと思っています。
ではまた。