自分にとっての成功とは
以前「無心になって本を読みたい 」という話をブログに書きました。
今回は、そこでも触れた『「やりがいのある仕事」という幻想(森博嗣)』の内容まとめ&感想です。
内容(まとめ)
大きく分けて3つありました。
1.仕事で人の価値は決まらない
仕事をしていないと社会人として認めてもらえないという風潮があった。「働かざるもの、食うべからず」という言葉があるように。
しかし、どんな仕事にやっていようと、人の価値は変わらないはずである。
仕事というのは本来、ある作業に向いている者が、余裕があるからといって他者の分までやってあげる、その代わりにどこかで埋め合わせをしてもらう、という共同生活での分担作業が発端にある。
仕事でなくて、何で人の価値が決まるのか。
それは人それぞれの価値基準による。
自分がどれだけ納得できるか、自分で自分をどこまで幸せにできるか、ということが、その人の価値だ。
2.憲法を持て
自分の価値は仕事ではなく、自分の中にある。そうした自分オリジナルの強い信念のようなものを持っていたほうがいい。
まるで憲法のような、硬い信念が必要だ。
現実には、「人間の価値は仕事とは無関係のものだ」とハッキリ言えないときもある。
でも、「本来はこうあるべきだ」という理想像としての”自己流憲法”を心のなかに作っておこう。
自分の人生なのだし、自分の幸せのためではないか。
だったら、自分で本当に良いと思うものを信じる方が良い。
3.目的地を知ろう
自分にとって本当に良いものが何であるかを知る必要がある。そのためには、自分にとって価値があることは何なのか、を知っておきたい。
自分の未来、自分の思い描く将来像をイメージすることが大切だ。
人それぞれに道がある。自分にとっての目標を探すこと。
人それぞれに生き方が違う。自分の道というものがあるはずだ。道というからには、その先に目的地がある。目標のようなものだ。まずは、それをよく考えて、自分にとっての目標を持つことだ。
「成功したい」と考えるまえに、「自分にとってどうなることが成功なのか」を見極める方が重要である。
そのとき、抱いている理想に無理はないかもチェックする。
自分の価値観で判断すれば、収入が多いも少ないも関係ない。その中で十分にたのしめるはずだし、たのしめないのなら別の仕事を探せば良い。
感想
この本は、一貫して著者がどう思っているか、に重点を置いて語られる内容でした。なので、たまに耳に痛いこともあったりとか、「あんたそれはサラリーマンの気持ちわかってないでしょ」という内容もあったりします。(^^;)
それもそのはず、著者は世間でいうところの「会社勤め」をしたことがないそう。なので、サラリーマンの人間関係や仕事の苦悩などは知らないのです。
だけれど、だからといって聞きあたりの良いことを書いては意味がないのだと主張し、自らの意見をハッキリ述べています。
本の中で、あとで振り返りそうな箇所には付箋を貼っています。
読み終わったときにはたくさんの付箋が貼られているので、僕としては読む価値はあったといえます。
さいごに
転職してから1ヶ月で退職しました。
決める前に1週間ほどお休みをいただいていて(ストレスによる腹痛&抗うつ薬処方)、そのときから仕事に関する本を読んでいます。
そして今日が、休み始めて2週間目。腹痛も下痢&便秘も治りました。やっぱり仕事が原因だったみたいです……。
抗うつ薬は、次回の仕事が決まってしばらく経つまで飲み続けます。これはもう仕方ないものだから。
次に選ぶ仕事の前に、本書のまとめにも書いたことを思い出そうと思います。
・何を大事にして生きていきたいか
・自分にとってどうなることが成功なのか
できるだけ明確にしていきたいです。
ではまた。