これが世界からみた日本の姿。『カエルの楽園』
百田尚樹『カエルの楽園』を読みました。
なんとなく本書を手にとったのですが、とんでもない作品だとわかってからイッキ読みしました。
物語はカエルたちの暮らしについて語られており、あくまで寓話という形を保っています。
けれども、途中から明らかに、これは日本の安全保障の話だということに気が付きます。
中国、アメリカ、北朝鮮。
日本が抱える国際問題の国たちです。
この本のなかにもそれらに該当する存在があり、彼らとのさまざまな問題がまるで写し鏡のように表現されています。
そして日本側の問題に対する考え方や処置のしかたには、読んでいてイライラしました。こういうのを風刺というのでしょうね。
いま現在の日本の状態が、国際的にみて極めて危ない状況であること。他国がやろうと思えばかんたんにイジワルできてしまうということ。
わかってはいたけど、知らないフリをして日常をボケーッと過ごしていた自分にも驚きました。
『カエルの楽園』を読んで、国際的な日本の立場というものを今まで以上に注視していきたいと思いました。
これまで政治や選挙には興味がなかったのですが、これを読んだあとはちょっと考えざるをえません。それくらい日本の立場やスタイルというものが、鋭く描写されている作品でした。
この本は警告本です。
書かれていることが真実だとか、そんなふうに大げさには捉えませんが、少なくともぬるま湯に浸かり続けた思考に冷たい水を浴びせる効果はありました。
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