お部屋の掃除をしていました。
保管していたアレコレをすてるべきか迷い、多くは「まぁいいか」と思ってすてるのですが、その中でへんなコピー用紙を発見しました。
なんだ?と思って見てみたら、格言とか書いてある自己啓発本の、特に気に入ったページだけを印刷したものでした。
それは間違いなく、私自身がプリンターで印刷したものです。紙面には赤文字で
「上司をお得意様だと考えると毎日が変わる」とか「遠回りこそがあなたの財産だ」
なんてカッコイイことが、ツラツラと書かれています。
なんだこれ、バカバカしい。
そう思って全部すてたのですが、しばらく手が止まり、考え込んでしまいました。
それが今日のお題です。
大いなる、断捨離の対象
いらないモノとは、意外にも多いものです。
1シーズン前に使っていたリップクリーム。
使わなくなったスマホのケース。
しばらく着ていない洋服に、読むのを中断した本など。
いろいろ出てきます。
こうしたモノが、今の生活に、あるいは将来必要なのかどうか。
身の周りを整理整頓していくと、心がスッキリするのを感じますね。断捨離がブームになるのは、モノが多い現代だからこそでしょう。
...
そんなことを考えながら、昨日はお部屋の掃除をしていました。
私は一人暮らしなので、自分が使うものしか持っていません。
あらゆるモノをひっぱり出し、使うのか使わないのか、かたっぱしから仕分けしていきます。
お部屋の片隅から掃除していき、机を掃除する番が来ました。1冊の青いファイルが、机の引き出しの一番下に入っています。
中身は新聞の切り抜きや、映画館でもらった来たA4のポスター、その他もろもろ。
とりあえず保管しよう、という軽い気持ちが容易に想像できるほど、お正月のおモチみたいにパンパンに膨れ上がっていました。これは断捨離の大いなる対象です。
急にやる気が増してきて、ファイルのポケットからアレコレ抜き取る作業が始まりました。
そこで、変なコピー用紙を見つけたんです。それが冒頭の話です。
自己啓発本は好きだったけど…
思い起こせば、向上心が全くないわけではなく、かといってみなぎっているわけでもない私は、社会人になってから、この手の自己啓発本をヒンパンに読むようになったのでした。
ところが休職してからというものの、最近、これがめっきり読むことが減ったのです。
働いていないからやる気がなくなったのでしょうか。ちょっと考えてみたのですが、多分ムリしてたんだろうなと気が付きました。
嫌な思考に陥ってしまった
もともと、自己啓発本を読む人の多くは、そこで得たことを実行できないと言われています。
こう言っている私がそれを実証してしまっている人なので、自分で言うのも正直恥ずかしい…。
しかし、実行できないことも問題ですが、もっとタチが悪いのは、自己管理ができなくなるという点が考えられます。
いやむしろ、自己管理ができていない人が好んで読む傾向にあるのかもしれません…。
いずれにせよ私には、自己啓発本の存在が私にムリをさせ、体調を崩した理由にランクインしている気がするのです。
仕事を頑張ることそのものは、とても誇りに思っていいはずです。
しかし結論からいうと、あのとき、なんとか頑張るのはNGで、潰れる前に手を打つ必要がありました。
そうとも知らず、「頑張らなきゃ。どうしたらいいかな…この本を読んだら変わるかな」という嫌な思考に陥っていたのです。
自己管理が甘かったのだと思います。
もっと自分の状態に気を配らなければならなかったのに、私はカッコイイ格言を印刷することに夢中だったのでした。
では、どうして自分自身を見過ごしてしまったのか。
そして、本を読んでも実行しない・できないのは、ナゼなのでしょうか。
2つの答えはおそらく、自分で考えていないからです。
自分で考えよう
最初から、それだけで十分だったのかもしれません。
たしかにインプットも大事です。質の良い情報や考え方を身につけたいですよね。
しかし、本屋さんに山積みされている自己啓発本を読むくらいなら、身近に目を向けるだけで良いような気もするのです。
仕事をしているときに感じたことや、休日に思ったこと。
今の私にはこのブログがありますから、考えるネタも刺激も十分です。
先週ブログで「更新頻度をあげる!」なんて言っていましたが、考える頻度があがった今週になったので、ある意味ウソはついていないのかな~。
約1ヶ月後の3月に復帰予定ですが、仕事に戻っても、ブログに助けられながら自分の言葉で考えたい。
無限にやる気を促してくる自己啓発本のような存在には、気をつけながら仕事に励みたいものです。
ぬこの「まとめ」
そんなことをボケーッと考えていたら、ふと我に返りました。
宙をさまよっていた視点が、再び赤文字で書かれた格言に戻ります。
「上司をお得意様だと考えると毎日が変わる」「遠回りこそがあなたの財産だ」
う~ん…そうかもしれない。
書いてあることはカッコイイし、そんなことを言える自分になりたい気持ちも無視できません。
それでも、自分の心の底では深い共感を得られない。
もう保管しておく必要はないかなと思いつつ、でも書いてあることはカッコイイので、とりあえずきれいに4つ折りに折りたたんで、そっとゴミ箱の中に置いたのでした。