これからの「仕事」についての悩み
将来のことを考える機会が最近増えてきた。仕事だけでなく、結婚や暮らしたい場所など、さまざまだ。
これらを同時に、総合的に考えている。
その中でも、今回は「仕事」について書いてみた。
仕事・働き方を悩んでいます
私は現在、建物の図面を描く仕事をしている。
技術職だが、大学で専門的な知識を学んだわけではない。たまたま入社した建設会社で、現場監督として働いたものの体調を崩し、部署異動した結果である。
ところが、これが全然面白くない。楽しむことができるとも思っていない。
なのになぜ、今の仕事を続けているかというと、
- 責任もなく比較的楽だから(技術的に未熟だから)
- 安定してお金がもらえるから
- 鬱々とするのを防げるから(鬱っぽくなる暇がない)
この3つの理由が思い浮かぶ。
今の時点はこれでも良いのかもしれないが、向こう40年、いや50年続けられるとは、少しも思っていない。
今のまま、定年まで同じことをやりたいとは思わない。また、やっている姿がまるで想像できない。でもだからと言って、「想像できなければアウトなのか」というと、当然そんなことはないだろうから、さらに迷っている。
本業を変える?
実は先日まで、ひそかに「デザイナーになりたい」と思っていた。ずっと心のなかで、小さな灯火があったことに気がついたのだ。デザインの基本を学びつつ、独学でwebコーディングも同時に学ぼうと企んでいた。
しかし今は、やっぱりというか、思いとどまっている。
同じように考え行動に移す人も多くいるし、デザイナーなんて技術があってナンボだ。
いくつかの現役デザイナーさんのブログを読むと、どうしても尻込みしてしまう。分野にもよるだろうが、技術的にも経験値的にも未熟だと、給料も少ない。そのくせ仕事量は多いから、生活のために退場していく人も多いらしい。
始めたら誰にも負けないくらい、何が何でも勝ち抜いてみせる…そんな気概というか、熱意みたいなものがあるかというと、どうも自分はアヤシイ...
「そんなの考えてないで行動に移せよ!」
本当はそうしたいし、そう思いたいものだ。
本屋さんに行くと「すぐやる人が強い」みたいな本がずら~っと並んでいるが、最近はそんな自己啓発本なんて買わないし、むしろ手に取る意欲すらなくなってきた。
挑戦することは、無条件に良しとできるのだろうか。
特に20代は果敢に挑戦せよ、といったことを耳にするが、現状をしっかり見つめ、自分に合った方法を模索することも、非常に大切なのではないだろうか。しかしこれは、挑戦を拒むための、楽をし続けるための言い訳にも聞こえてしまう...。
どうしたら良いのだろうか。これに関しては、また後日、考えたことを記事にしたい。
本業+副業?
結局、本業を大きく変えるという考えは一旦保留としておく。代わりに思いついたのは、「本業+副業」という形だ。
今現在はどうだろうか。事実、副業なんてできていない。このブログだって、そもそもはてなProですらない。今年の8月に移行するつもりだけれど、それはスマホのデザインをいじりたいとか、開設1年の記念にしたい、といった軽い気持ちから来ている。
ブログにおいて、副業といえば収益化を思い浮かべる。ところが、よくある収益化の話(例えば運営報告の記事とか)を見ると、どうしても嫌気がさしてしまう。
「お金がもらえるの、いいなぁ」という嫉妬はもちろんある。ただそれは、本音ではない。「自分も望んでいるのにできない」のではなくて、「そもそも望んでいない」というふうだ。
ここで、ブログに対してどんな考えを持っているのかを話しておきたい。
私の考えるブログとはツールである。それには2つの側面がある。
- 【内なるツール】私自身の生きていこうとする気持ちと、そのための生きがい=ライフワークを探す、いわば精神的な向上を支える役目。
- 【外へのツール】これは、自信も行動力も乏しい私だからこその、他者へ向けたパーソナルブランディング。これにより、人との出会いや仕事、ひいては生きていく手立てを引き寄せたい。いわば私を売る営業さんのような存在。
外へのツールとしてのブログにより、結果的にお金が発生するのは大変うれしい。でもそれは「結果的に」というレベルにとどめておきたい。あくまで副次的なものとして扱いたいのだ。
短期的なお金を意識すると、それを失うのもまた短期的になる気がしてならない。一度それで勝負してしまうと、あとはスピードがすべてを支配する世界に身を投じることになる。ネコみたいにのんびりマイペースに...というわけにはいかないだろう。
結局、どうしたら良いのか
現時点として、今の私はこうして土日はちゃんと休めている。しかも平日は毎日ノー残業デーになっているから、羨ましく感じる人もいると思う。
これにはちゃんと理由がある。
というのも「適応障害」で休職してから、まだ半年経っていないからだ。会社側が、あまり仕事をさせないようにセーブしてくれている。もちろん残業代は0円だが、ガクンと減った給料のことは、それほど気になっていない。基本給でなんとかやっていけている。
ただ心配なのは、今後のことだ。
毎日定時に上がれて、その後のプライベートな時間がちゃんと確保されているから充実しているのだ。しかし今後は当然、仕事量は徐々に増えていく。いつからそうなるのかは、まだ予想ができない...。
「楽しい仕事はない。仕事を楽しんでいる奴ならいる」
そんな言葉をどこかで聞いた。
今やっている仕事を楽しめるか。そしてそれを、今後50年もできるのか...
CADソフトを使って建物の図面を描くのは技術職だ。また、小さい会社なのでいろんな部署があるわけでもない。特に何か申し出ない限り、このまま技術職としてやっていくことになると思う。今後も、ずっと同じ職種で続けられるのかどうか、その考えは避けられないでいる。
CADを使って、建物ではなく別のモノを描くか?それとも、CADソフトの開発会社に移るのもアリか?
「キャリア形成におけるシナリオを5つ考えよう」と主張していたのは、今週読んだこの本である。
「今はまだいいかもしれないが…」
こんな言葉をいつまで言っていられるのだろうか。逆に、言っていられるうちが勝負なのではないか...?
今週の土日は、この問に答えるのに必死な2日間になった。