心の深いところでの考え……たとえば人生についてだったり、仕事で何をするか、どんな人とお付き合いするか、など。そういうのって、長い時間をかけて熟成されていくのでしょうね。1日や2日じゃ定まりません。
今日思ったこと。それは、どうせ死ぬとわかっているのだから、死ぬまでのあいだ、自分を大切にして生きていたいな、ということでした。
けっきょく、最後にはみんな死んでしまうじゃないですか。死んだとき、その人の人生は終わる。
いつかは終わってしまうことはもう決定事項なんですね。その”いつか”というのも、たいていは数十年あと、僕はいま28歳なので60年後くらいなのかな、なんて思うのですが、そうとも限りません。もうすぐそこなのかもしれないし。
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先日、一緒に働く人と夜ずっとしゃべってました。20時〜24時までの4時間くらい。
住み込みで働いているので、共有スペースで夜な夜なおしゃべりすることができる環境にいます。とってもいいでしょ(笑)。イメージでいうとシェアハウス、みたいな感じかな。
でね、その人、29歳の女性なのですが、7年くらいヨガをやってきたんですって。そのおかげか精神が落ち着いていて、ドッシリしてるんですよ。一つ年上とは思えないほどに。
ヨガがどれほど関係あるのかわかりませんが、その人はあまり周りのことを気にしません。笑いたかったら笑うし、会話したくなかったらずっと黙ってる。将来の不安を嘆く姿は見たことがありません。それどころか「わたしは働きたくない!」「将来の旦那さんに稼いでもらうんだ〜」なんてニコニコしながら話します。すごいよね。こんな人、東京で働いていてはぜったい会えなかったと思う。(笑)
僕が不安について相談に乗ってもらっていたとき、その彼女に言われたのが、「自分がどう感じるかがすべてだから」という話でした。
前回のブログで書いた内容と、すこし似ています。
そんな話をしてから数日がたった今。「自分がどう感じるかがすべてである」というシンプルで的確な考えが、頭の中で膨らんでいます。
だって、あきらかにその通りなんですもの!。なのに、他人がどう感じるかを優先してしまう自分がいたりするものですから、なんとまぁ不思議な感じで……。
もちろん、特に仕事をしているとどうしても自分を優先できない瞬間はあります。そんなときどうするのって彼女に聞いてみたら、こうするのだそうです。
「頭のなかで心にむかってこう言うの。ごめんねぇ、いまは少しガマンしててね、って」
次元が違う。そう感じました。
彼女を見ていて思うのは、この人は生きていけるってこと。生きていく力をみた気がしました。
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そんな彼女とのやりとりを思い出していて、思ったのが冒頭の話。
どうせ最後は死ぬんです。彼女の言うとおり、自分がどう感じるのかに注目して、自分のやりたいようにやったほうがいいんだなぁ。そんなふうに、今日感じました。
それができたら苦労しないよ、という話ですけれども、簡単にできないからこそ何度も何度も言い聞かせる。そこに意味があるんじゃないですか。
硬い刃は、熱いうちに何度も打たないと出来上がりません。
よく子供へのしつけで言われる「他人に親切にしなさい」って言葉。あれ、そういう意味では良くないですよね。自分に親切にしなさい。そのほうがよっぽど、その子は自分を思い、だからこそ他人を思える人に育つ気がします。
どれだけ自分を大事にでき、自分に親切に接することができるのか。
それこそが、生きていく力になるんだと思いました。