久しぶりにヒューマンドラマを見ました。
複雑な人間関係についての学びを深めることが、いまの僕に与えられた課題なのかもしれません。
看護師のジェニーは、病院で傷病兵の男性と一方的にセックスし、ガープを授かります。
この映画は、父親のいないガープのその後の人生を描いた作品です。
ヒューマンドラマはあまり見ないんです。嫌いではないし、見始めると最後まで退屈することなく鑑賞するのですが……見入ってしまうのが避ける理由です。
見入ってしまうことの何が問題なのか。
SFやアクション映画であれば、それが日常の延長線上にはないことが明白なので、キッチリと分けられるのです。
ところがヒューマンドラマとなると、出てくる人が外国人かどうかといった違いはあるものの、比較的距離が近くに感じられてしまい、引っ張られます。
結果、見終わったあとはどこか疲れてしまうんですね。
その疲れはつまらないものを見てしまったときの後悔とも違うし、感情移入しすぎるわけでもないし……自分でもよくわかりません。
でも、そうとわかっていながらもヒューマンドラマを見てしまうのは、それでも見る価値があると感じているからです。
この「ガープの世界」では、ラストには悲劇が待っています。他人の怒りを買ってしまうんですね。
人というのは、過去の出来事に抱いた感情の結果で人柄が決まります。ある出来事に対してどれくらい反応し、また善悪のどちらの解釈をするか。
どんな理由があってもしてはいけないことというのがありますが、こういう映画を見ると……犯人側の行動にも理解できる部分があって、簡単に裁けないことが脳にいい意味で疲れをもたらしているように感じます。
もちろんヒューマンドラマは全部こんな話ってわけではないのですね。終始穏やかな作品もありますし。
けれど、「こういうことをすると、こんなふうに事が運ぶことがあるんだな」っていうのを、最近は小説を読んでいても感じることが多いです。
昨日ブログで人間関係の失敗について書きましたが、いまの僕は複雑なこの人間関係に関する学ぶステージにいるのかもしれません。
子どもは欲しいけど男に支配されたくはない看護婦が、瀕死の負傷兵にまたがって子どもを授かる。主人公ガープは、こうしてこの世に生を受けた。ちょっと奇妙な人々に囲まれながら成長していく彼の数奇な運命を描いたヒューマンドラマ。
映像化不可能と言われたジョン・アービングの自伝的ベストセラー小説を、「明日に向かって撃て!」の名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が見事に映画化。主人公ガープをロビン・ウィリアムズが演じる。
ガープの世界 : 作品情報 - 映画.com