鼻毛を切りすぎた。呼吸するたびにノドがかわいてしまう。
正面を向いたとき、鏡に写った鼻の入り口から顔を出しているのが見えて、それから鼻毛カッターでグリグリやった。
たしかに、さっきはやりすぎたかもしれなかった。いつも以上に、念入りにグリグリやってしまった。その自覚はある。
普通を維持する。これは、実はすごいことだ。
鼻毛を切りすぎてしまって、そう思う。
先日コロナになったときにも、同じことを思ったのを思い出した。
コロナになったのは3週間くらい前だ。
実は、その前にキャリアコンサルタントの試験結果が郵送で送られてきた。これがコロナ罹患へのスイッチだった気がする。
封筒からうっすらみえた「合格」の2文字。よし!と思って開封すると、不合格の3文字が見えた。
結果は、不合格なのであった。
キャリアコンサルタントの試験には学科と実技の2種類あって、学科は合格だった。その文字だけがたまたま封筒から透けて見えていただけで、実技は不合格であった。
どちらも合格でないと、試験結果としては不合格になる。というわけで、僕はこの試験に落ちてしまったのだ。
それにとても落ち込んでしまって、現実逃避した。
以前から見たかった、アニメ「遊戯王」をネットで見始めた。30分のアニメが220話くらいある。
U-NEXTを仮登録し、無料期間のうちに全話見た。
小学生のときにリアルタイムで見ていたが、途中から見なくなっていた。つい先日、作者の高橋さんが海で溺死したのは記憶に新しい。それで思い出して、夜に第1話から視聴しはじめた。懐かしさのあまり徹夜してしまった。
それが2〜3日くらい続いてしまい、ひどい睡眠不足となり、そこをコロナにやられたってわけだ。バカだなと思う。
療養期間の10日間を過ぎても、咳が続いて味覚もおかしくなっていた。それも今はようやく治ったけれど、長引いたのは睡眠不足のせいもあるだろう。
睡眠をちゃんと取る。しっかりしたものを食べ、適度な運動をする。普通の日常を維持するというのは大事なのだ。
そして、鼻毛は適切な長さを残すこと。
これもまた、普通を維持するためには必要なのでした。