写真は、風景を切り抜くから想像が膨らむ。
制限することによって、心が解放されるんじゃないか。
ふらっと立ち寄った古着屋さんでいいものに出会ったので即決。
クローゼットにある服2着分のメリットを併せ持ったアイテムだったため、その2着はそのうち売ってしまおうと思う。
これで服がトータル1着減ることになる。
気持ちがいい。
削り取る。
切り抜く。
制限する。
選別する。
これらの言葉が意味する行為、状況がとにかく好きだ。
限られたスペースでやりくりするのが何ともたのしい。
♢
持ち物はすべて、お気に入りの選抜メンバーで固めたい。
節約も嫌いじゃない。
ズームのできないカメラで写真を撮る。
Twitterの上限140文字に言葉をつめこむ。
制限があるから自由があるのだと思う。
自由は、制限という重力がないと霧が消えるようにスーッとなくなる。
ちょうどYouTubeをダラダラ見てても全然たのしくないように。
24時間やることがない人の感じる自由と、忙しい人でたった1時間だけ与えられる自由。
そんな365日を過ごす2人を比べると、どちらが自由を実感できるか。
おそらく後者だと思う。
♢
目が見えない人は、周囲の人に助けを求めることが多いぶん、人の温かさを強く感じる。
元気がなくうつむいてばかりの人は、ガードレールの下に咲くタンポポに気がつく。
何不自由ない人よりも、何かを制限された人のほうが自由への感度は上がる。
気づけなかった温かさ。
知らなかった発見。
そうしたものにも敏感になる。
制限をたのしめるようになれば、少ないスペースで暮らすことができ、お金も少なくて済むだろう。
ひいては悩みも減るのではなかろうか。
削り取ると広がっていく。
切り抜けば想像が膨らむ。
選別するから集中できる。
制限によって解放される。
これまでの自分の好きなことをふり返っていく中で、ふとそんなことを考えました。
おしまい。