本は買わず、図書館で借りるようにしている。借りれない本は諦めるようにしていた。
けれど、仕事でガマンしすぎていたこともあって、読みたい本を片っ端から買ってみた。
本を買うという、ただそれだけの行いだが、特別な気持ちになった。本棚から手にとってレジに持っていくと決めた瞬間、自分に許しの行為をしていると感じられた。
あれはダメ、これはダメ。
一度言われたことはできなきゃダメ。
それくらいできなきゃダメ。
そう言われているように感じていた。転職2週間後。苦しかった。
もちろん言い方の問題もあるだろうけれど、受け取り方の問題は否定できなかった。
心療内科へ行った。
先生に聞いた。
どうして他の人は死にたいなどと考えずに働けるのか。それが普通なのですか?逆にこんなことを考えてしまう自分は、こんなことを考えることで逃げているのでしょうか。ツライツライと言いながら。自分がまるでイヤイヤ期の子供なんじゃないかって気がしてくるんです。
それはあなたの甘えでもなければ努力不足でもなくて、職場との相性の問題だと思う。そう返された。そのときは会話の流れとともに過ぎていったが、納得なんかできてない。
きっと甘えているんだと自分では思う。
奨学金があってやめたくてもやめられない人。子供がいてやめられない人。なかなか雇ってもらえずやっと採用になったばかりの人。
いろんな人がいるなかで、僕は今夜な夜なこんなブログを書いている。
社長と面談するまでは仕事休めって言われたから休んでいるけど、面談で何を言われるかまるでわからない。ハズレくじ引いたと思われているだろうか。たしかに僕はハズレくじだったかもしれない。僕からしてもそれは同じだけれど。
あそこで働くことがツラくて腹痛と下痢、高熱になってしまったが、いざ「退職してくれ」という話になることを考えると悲しくなってくる。
あぁ、なんで右に行っては左に行くのか。じゃあどうしろっていうのか。僕はとても混乱している。
今は時間がほしいと思う。時間と、安心できる環境がほしい。でもそれも甘えなんだろうな。だって転職前の環境そのものだから。「前のぬるま湯だったころに戻りたいよぅ」って言っているだけに聞こえる。そんな自分に腹が立つ。でもそう思っている自分もいるからややこしい。
こんな心理状態だから、次にはもう何もしたくないと考えるようになってくる。それが自分の中で死というイメージと紐付けてしまう。たいていそうやって死にたがってしまう。
糸口がほしい。
道がほしい。
出口がほしい。
しるしがほしい。
希望がほしい。
光がほしい。
明るさがほしい。
温かさがほしい。
何かを示唆するためにわざと書いているのではありません。
気分を書き残しているだけです。まるで自分の影が写った写真を撮るみたいに。
無心になって、本を読もうと思う。