高校生の男女がイチャイチャしている。
彼氏の太ももの上に彼女が座っておしゃべり中だ。
今日は風は冷たいが、太陽の光が暖かい。
いい1日だろうと思う。
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星占いで有名な石井ゆかりさんは、『3年の星占い（2021-2023/蟹座）』の中でこう語っている。
自分の生きている時間を「だれのために使うか」で人生はつくられていく。
3年の星占い（2021-2023/蟹座）
大学生のとき、僕はプライベートの時間のほとんどをゲームに費やした。それなりにたのしんでいたが、今思うと少しもったいなかったようにも思う。
何百時間とプレイしたゲームの思い出は、記憶に起伏がなく、とてもノッペリとしたものだ。
一方で、友達と夜食事に出かけ、その帰り道は別れるのを惜しむようにしてだらだら歩いて帰ったこと。
当時同じ学部だったけど話す機会のなかった女の子に、思い切ってデートに誘って一緒にパンケーキを食べたこと。
そういった、だれかと過ごした時間の記憶は、輪郭がハッキリと残っている。
自分の時間をだれのために使うのか。
1人では生きていけない我々の人生は、自分1人で過ごす時間だけではエネルギー不足になるのかもしれない。
だれかと過ごすことによって喜びが増す時間もあるし、あるいはだれかがいないと成立しない時間もある。
恋愛は、その典型例だ。
学生服姿の男女をみて、特段うらやましいとは思わない。うらやましいと思えるほどのフレッシュさそのものを、こちらが失ってしまった。
でも、違った意味でいいなぁとは思う。
それは、彼らがとてもいい時間の過ごし方をしているように思えるからだ。
若者の恋愛離れがたびたび話題になる。
でもそんなの吹き飛ばして、彼らにはとことんイチャイチャしてもらいたい。どうせ、最後にはみんなこの世から強制退場させられるのだ。
『やりたいこと、やったもん勝ち』。
小学生の時に見ていたアニメ「忍たま乱太郎」で、光ＧＥＮＪＩが歌っていたのを思い出した。
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こんなことを書いているこの僕は、今年で30歳になった。
資格取得やら就職活動やら、もっぱら自分のためだけの時間を過ごしているが、これが一段落したら恋愛をしたい。
自分の時間をだれのために使うのか。
この人のために使いたい。そういう人に出会いたいね。イチャイチャできたら御の字だな。
できれば人目のつかない場所で。
