『「人生」という時間の過ごし方』という本を読みました。
生きることに対して、主に時間という観点から多角的に論じた1冊です。
今回は、そのかんたんな感想です。
「人生」という時間の過ごし方
人生を充実させる方法
どうしたら自らの人生を充実して過ごすことができるのだろうか。これは、さまざまな方法で、常に生活に刺激を与えていくことだと思っている。いわば好奇心をもって、生活の中に変化を与えることである。
本書では
- 腕時計を付け変えてみる
- セーターやネクタイを着替えてみる
- 食器やグラスを変えてみる
といったことを提案されていました。
たしかにこれらは生活に彩りを与えます。けれどこれだけでは物理的にもムリがあるので、後述するいろんな方法によって人生の充実を計っていこうというのが著者の考えです。
著者の板坂元さんの本は、これまで何冊か読んでいますが、どれも読みやすかったです。
生きることについての本に今ものすごく興味があるので、これからもこの勢いで読んでいこうと思っています。
心的時間の長さ
無為に過ごしている時間はその場では長く感じるが、あとになって思い出すと短く感じる。集中している時間はその場では短く感じるが、あとになると長く感じるというわけである。
引用にあるように、まさに集中しているときはその場では一瞬のように感じます。けれど、思い出してみると長く感じられ、とても充実しているように思えますね。
本にもありましたが、そうやって集中する時間が多ければ多いほど、人生は長く感じられ、充実していくものになるはずです。
先日辞めてしまった会社の社長は、とても忙しいはずなのですが、小説をたくさん読んでいる人でした。おそらく、僕みたいにダラダラと映画を見たり憂鬱になって寝すぎていたりしないんでしょうね。(^^;)
忙しい状態が好きという人がいますが、あれはきっと集中している回数が多いことが幸福度につながるという意見なのかもしれません。
未来を想像する
未来の計画を立てることは、未来に夢を持って生きるということでもある。つまり、積極的に前を見つめて生きる姿勢を生み出すことになるわけだ。
僕が最近になって意識していること。それは、ひたすら書き出すということです。
毎日A4用紙1枚に、「どうなっていたいか」というイメージを書き出しています。でも難しくて、「泳げるようになりたい」「たのしく仕事がしたい」ということしか書けませんが。(^^;)
未来の計画を書き出すことは、たしかに前向きに生きる姿勢を作り出しているように感じます。いい姿勢を維持するにはお腹と背中に力を入れるように、生きる姿勢にはそれなりの力を入れないといけないのかもしれません。
いつも背筋がピンとしている人が自然とそうできるように、前向きに生きる姿勢も常時できるものなのだと思います。
さいごに
以上、かんたんな感想でした。
あとで読み返したい箇所には付箋を貼りながら読み進めるのですが、読み終わったあと、たくさんの付箋を眺めてはニヤニヤしています。それだけいい本だったというわけです。
1998年出版ですが、まったく色褪せない内容でした。
よかったら読んでみてください。
ではまた。