人にお世話をしてもらうのは、気持ちがいい
なんのことはない、散髪のお話です。
ただの日記。
今日の夕方、散髪をしてきました。
引っ越してしまったので、新しい美容院でお世話になりました。
1〜2ヶ月に一回しか行かないので、行くたびに「まえもこう思ってたなぁ」ってことを思い出します。
それはというと、「盆栽もこんな気分なのかなぁ」という気持ち。
(・_・)
盆栽の気持ちは当然知りませんけれど、ずっと前を向いて動かないようにして、ただお手入れしてもらって。
手入れをしてもらう、もっというと、人から直接なにかをしてもらうのって、気持ちがいいですね。
もし機械による全自動散髪機が登場しても、僕は人の手で散髪をお願いしたいです。
ハサミのシャキシャキなる音。
クリップで止められる動き。
髪が切られていく感触。
僕はただ前を向いてボーッとしていましたが、ずっと心地よかったです。
これまでの美容院ではいつも男性の美容師さんがやってくれていました。そのときも心地よさを感じていましたが、今回は女性の美容師さんが切ってくれました。
なんか……いろいろ幸せでした。(笑)
(*´ω`*)
散髪って、なんであんなに気持ちがいいんでしょうね。
僕は、やっぱり人になにかをやってもらう、自分のお世話をしてもらうのが気持ちいいんだと思います。
人に身体をお世話をしてもらうって、たとえば車椅子を押してもらうだとか、足を骨折しているから肩をかしてくれるとか、ベッドから起き上がるのを手伝ってもらうとか……。
いろいろありますが、その多くは自分に非があるというか、本当なら自分でできるのにそれができないから、仕方なくやってもらっている、というふうに僕だったら思ってしまいそうです。
でも散髪って、完全にこちらに非はないし、むしろやってもらうのが当たり前で。つまり、罪悪感がまったくないんですよ。
こちらに罪悪感がないから、受け取ることだけを100%味わうことができる。だから、気持ちがいいんだと思います。
「疲れたときはマッサージに行く」という人がいるのですが、なるほどそういうことか、と思いました。
疲れによる肩こりの施術っていう目的もあるでしょうけれど。
もっと根源的な、人に直接身体に触れてもらうことで伝わるリラクゼーションという側面がありますよね。
ペットを抱っこしたりとか、お布団にくるまってヌクヌクしたりとか、恋人と肌をあわせたりだとか。
体温を感じたり、自分の体温を別なもので感じたりすると、人って気持ちよくなるのかもしれません。
散髪は髪を切ってもらっているだけなので、触れてもらうのはシャンプーのときくらいです。
今日やってくれた美容師さんはゴム手袋をしていましたが、それでもすごく嬉しかった。やはり人の手で直接触れてもらって、お世話をしてもらうのは気持ちのいいことなんだなぁ、と感じました。
おしまい。