3年ブログ

3年間続けようと思い、現在8年目になりました。ネコ派ですが、最近ゴールデンレトリバーが可愛いくてしかたないです。

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見せた言葉で結晶が変わる?『水は答えを知っている』

 

ホントかよ、と思いながら図書館で借りてみました。

植物に「きれいだね」などと声を変えていると元気に育つ、なんて話は誰もが聞いたことがあるでしょう。

それを植物の代わりに水でやってみたところ、思わぬ結果が得られたという話がこの本のテーマです。

 

 

『水は答えを知っている』感想

まえがきで、著者の江本勝さんは次のようにいいます。

 

健康で幸せな人生を送るには、どうしたらよいのでしょうか。一言でいえば、体の70%を占めている水をきれいにすればよいのです。

 

言っていることはそんなに変じゃないです。

 

この本では水に声をかけたり音楽を聞かせたり、果ては文字を見せたりしながら水の結晶を観察し、その写真をまとめた本になります。

 

水の結晶

「ありがとう」を見せたとき

「ばかやろう」を見せたとき

 

この結果は、まさにおどろくべきものになりました。「ありがとう」という言葉を見せた水は明らかに、六角形のきれいな形の結晶をつくりました。それに対して「ばかやろう」の文字を見せた水は、ヘビーメタルの音楽と同じく、結晶がばらばらに砕け散ってしまっていました。

 

言葉を言ったり、文字に書いた紙を見せたり。

音楽を聞かせる実験もありました。

 

ベートーヴェン「運命」

ショパン「別れの曲」

 

水の結晶ってあまり聞きなれない言葉ですね。

凍った水が溶け始める、ほんの数秒しか見られないそうです。それを写真に撮るのも苦労したんだとか。

 

あと、言い方も関係するのだと江本さんは言います。

「しようね」という語りかける口調のときにはきれいな結晶ができ、「しなさい」のときは結晶ができませんでした。

 

そのことについて、自然界にはなにかを強制する働きは存在しないからなのではないか、と語っています。

 

水の不思議

水に言葉を見せたり音楽を聞かせたりすると、どうして結晶が変化するのか。

それは、水は与えられた振動(波動)を自らに転写する特性があるからではないのか、と江本さんは考えました。

いわば情報を保存する、同期するということですね。

詳しくは後編の②に続きます。

 

 

水は、物質のなかでもきわめて特殊な存在だそうです。

普通は液体より固体のほうが重く沈むはずですが、水だけはその逆です。また、火星に生命が存在するかどうかという話には、決まって水の有無が騒がれます。水がないと生命が誕生しないからです。

 

不思議が解明されていくのはワクワクしますね。

量子力学の進歩に、今後も期待したいです。

 

実験の正確さ

ところで僕は理系出身です。授業で実験をやり、その結果をレポートにまとめるといった経験もしてきました。

なので、まずこの本を読んだときに感じたのは「どのようにデータを取得したのか」という疑問です。

 

 

この本は①と②に分かれていて、今回は主に①の感想でした。

②の方では実験の難しさ、曖昧さについて語られていました。それによると、著者も科学的にバシッと言い切ることはできないと語っています。

 

けれど、実際に植物に声をかけると元気に育つだとか、あるいは笑うことが薬になる、なんて話も人々の間で語り継がれています。

そうした未解明の分野に切り込んだ実験なのでしょう。

 

森の奥地へ進んでいき、まだ誰にも発見されていない古代遺跡を発見する。

江本勝さんは、そんなワクワクする気持ちで実験を繰り返したのだと思います

 

さいごに

この本は写真集ではなく、どちらかというと文字が多いです。

平易な文章で書かれているので、理系でなくても全然読めると思います。

 

昔の本(2001年発行)なので、図書館にいけばすぐ借りれるでしょう。

不思議な実験と美しい写真がたのしめると思います。

 

 

www.masato07.com