伊坂幸太郎の『砂漠』を読みました。
なかなかおもしろくて、1日で読み切りました。
大学生の4年間の話です。仲良し5人グループの日常について描かれています。
大学で出会った5人の男女がボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決などを通じて互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。
読み終わってみての感想。
とても記憶に残る1冊だったなぁという感じです。
最初は、大学に入りたての男女が出会って、恋人ができたりして「そんなのオレにはなかったぞ」という嫉妬心が出てきてビミョーだったのですが(笑)。
それでも1日中ずっと読んでしまったのは、彼らのなにげない日常が美しく思えたからでした。
楽しいことや悲しいこと。
みんなでボーリングして盛り上がったり、ちょっと変わった友達がいたり。
努力が空振りしたり、事故にあって片腕を失ったり。
読み終えたいま、なんだかいろいろあったなぁと思えます。
まるでアルバムをめくりながら、自分のこれまでの人生を思い出すような……
なんだか懐かしくて、過去のイヤな出来事とかも含めて、ぜんぶ受け入れられるような……
そういう気持ちになりました。
この小説、おもしろいというより、ゆるやかで穏やかな物語でした。
時間がたったとき、また読みたくなりそうです。
朝から伊坂幸太郎『砂漠』を読んで、夕方に読み終わった。小説を1日で読み切るのはけっこう面白い。没頭できるし、やり切った感が得られる。
5月14日 - 10年先を思い出して。
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