とどまりたい、という気持ちがある。
気づいていない何かがある気がして。
日々、過ぎていくことが悔しくてたまらない。かといっていつもいつも、全力で生きているわけでもない。それがまた悲しくてたまらない。
何かに気が付かぬまま、朝が来て夜が来て、また朝が来る。日付が1つ増える。そうやって1日、1ヶ月、1年が過ぎていく。
たまによくわからない虚しさを感じていたんだけれど、今日カメラをもって散歩していたとき、突然理由の一片がわかった気がした。たぶんそういう、とどまりたい、気づいていない何かがあったはずなのに気がつけなかった、という後悔なんだと思う。
♢
散歩しているとき、いろんな人とすれ違った。
手を繋ぐカップル。
ベビーカーを押す母親。
犬の散歩をする老夫婦。
みんな同じ場所で、同じ時間に存在している。そのことに何かを感じた。何を感じたんだろう。きっとそういうのを、誰かは奇跡とか言うのだろうけれど、僕はよくわからなかった。
♢
帰り道。
母親と男の子が手を繋いで散歩しているのを見た。
自分が重なった。どうしてこうなってしまったのか。
♢
悲しくなったり
『マーチングバンド』ASIAN KUNG-FU GENERATION
切なくなったり
ため息吐いたり
惨めになったり
いつかは失ういのちを思ったり
それでも僕らは息をしよう
♢
♢
僕は、何に気が付きたいのだろう。
カメラ:GR Digital 4
YouTube:ASIAN KUNG-FU GENERATION 『マーチングバンド』