人生を楽しんでいるような人って、周りにどれくらいいるでしょうか。
僕が思いつくのは、1人、2人、……6人くらい。
これが多いのかはわかりませんが、周囲にいる大人の数に対しては少ないように思います。
交流範囲が狭いからだと言えれると、返す言葉もありませんけど。
将来が、不安です。
でもこれはどの時代でも同じことだと思います。戦時中は日本の勝敗に左右され、バブル期にはいつか弾けるのではないかと心配し(そんなことなかった?)、いまや景気は真っ暗闇。
日本全体でみてもそうだし、個人の人生でも同じでしょう。
上のポストがあくかどうか。年金はちゃんと貰えるのか否か。
みんな、不安なはず。
ところが、そんな中でも元気な人たちもいます。
まるでサーフィンでもするかのごとく、荒波が来るたびにドキドキ・ワクワクして乗り越えられる人。
そんな人はほんとうはいないのかもしれませんが、ハタから見るとそう見える人というのは、もうそれだけで異質だしすごいと思います。
そういう人が1人でも隣にいてくれたら、どれだけ生きやすくなるか。
「あなた自身がそうなればいいのよ」なんて言われそうです。まったくもってそのとおり。
でもね、憂鬱気質はそう簡単にはなおらんのよな。
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ところで、先日ショーペンハウアーの『自殺について』をブログに取り上げました。
読んだのはマンガ版でして、ここにはショーペンハウアーの生まれ変わりという設定のムキムキおじいちゃん、大城という人物が出てきます。
この人は、何かと一生懸命に取り組むようです。
サーフィンをしたり彫刻をしたり、ときにはweb会議をしてコンサル業務もしています(現役から引退している模様)。
それ以外にも、朝は5時30分に起きて海辺でヨガをしたり。
昼食は1時間かけて食堂まで歩いてでかけたり。
とっても元気でアクティブです。
読んでいて思ったのは、何かにいつも没頭しているということ。言い換えるならば、集中して取り組んでいるということです。
まぁ引退生活なので我々一般人にはマネできない生活スタイルではあるものの、行動を習慣化し、日常を、ひいては人生をたのしんでいるように感じました。
「人生をゲームのようにたのしめ」といったセリフもあって、マジメになりすぎるのも良くないのだと改めて身にしみました。
マンガだからこそ、わかりやすいぶんグサッときたのです。
誰かを責めるつもりはありませんが、幼いころから「人生をゲームのように楽しんでいる人」と一緒にいられたのなら、また違ったのかな……と感じました。
健全な精神のもと、生を楽しむ。
そういう姿を次世代の子どもたちに示すことは、大人の役割なのかもしれません。
マンガもぜひ手にとってみてください。
僕は図書館で借りたあと、手元に置いておきたくて買いました。
ではまた。