寝ても食べても回復しない疲労がある。
何もしていないのに疲れてる。
ため息も多い。
ガン細胞は、周囲の細胞からエネルギーを貪り尽くすらしい。
それは肉体に限らず、きっと心の中にもそうしたガン細胞があると思う。
彼らを駆逐するにはどうしたらよいのか。
没頭。それしかない。
元気な細胞が活性化する。それによって心のガン細胞は抑圧される。
それだけでない。むしろ貪欲なエネルギーを正の方向へ転換しよう。
宿主を内側から食い荒らしても、最終的には己自身の死しかない。
たのむ。それに気づいてくれ。
我々は戦争している。
互いに傷つき、回復しては傷つけあう。共に救われない。
我々が手を組めば、それに勝るものはない。
正と負の引っ張りあいをやめ、同じ方向へ向く。そうすれば生を楽しみ尽くし、困難な壁をも乗り越えられるだろう。
いかがかな、心のガン細胞よ。
より良く生きたいという思いが強すぎるあまり、現実とのギャップに苦しんだ挙げ句に死を望むのは、まさに内側からの崩壊だ。
その膨大で身に余るほどの思いを、有益な軌道に乗っけるにはどうしたらよいか。
いまはまだ、その適切な捌け口が定まっていないのだ。
だが、没頭することはおそらく万能のチケットだ。
没頭しているときは、我々は同じ方向を向いて両者のエネルギーを一点に注いでいる。
生活のなかで、没頭できる種類を増やしていこう。
そして一つ一つにかける時間も増やす。
洗顔に没頭する。
ベッドメイクに没頭する。
コップに水を注ぐことにも没頭しようではないか。
己を傷つけ憂鬱になるとき、おそらく心のなかではエネルギーの未消化が起きている。
没頭できる種類。
ともに見つけていこう。