10回目の献血と骨髄バンク登録
先日、10回目の献血を迎えました。
記念品として、キーホルダーとお皿をいただきました。
10回目の献血
長野に引っ越してきて最初の献血でした。
血を抜かれているあいだ、献血をしている理由について考えてみました。
といっても「だれかのために」という聞こえのいい理由ではなくて、頭に浮かんだのは「できることだから」というものでした。自分がやりたくてやっているだけで、自己満足だな……と思ったのが正直な気持ちです。
ただ、動機がなんであれ、結果がだれかのためになっているのであれば、その行いは間違いじゃない、そういうふうにも思いました。
行動するから考えが発達する。価値がわかり、意味を知る。
行動が先で考えは後。一見すると順番が逆のようなことも世の中たくさんあるだろうし、むしろ行動が先でないとわかりっこないことも多くある気がします。
なので、献血はこれからも続けていきます。
骨髄バンクの登録
そして今回は骨髄バンクにも登録しました。理由は献血と同じで、「自分にできることだから」。
献血と違うのは、提供に入院したりといった、少し大掛かりなことをするくらいかな。
会社はたぶん有給を使って休むしかないのだろうけど、それで他人の命が助かり人生が花開くのなら、それはやるべきじゃないの?と思いました。
白血病などの血液のがんを完治させるためには、健康な人の造血幹細胞を移植することが有効だそうです(登録するまで知らなかった)。献血ルームでもらったパンフレットがすごくわかりやすかったです。
それを読んだ僕が、他の人たちに知ってほしいことを5つに分けてまとめました。
1.骨髄バンクとは
骨髄にある造血幹細胞(ぞうけつ かんさいぼう)を提供する人たちのグループ。
2.登録条件
- 提供内容を理解している
- 18〜54歳で健康である
- 体重が男性45kg以上、女性40kg以上
3.造血幹細胞とは
血をつくっている細胞のこと。骨の内側にある骨髄で活動している。
造血幹細胞は細胞分裂して自身を複製し続ける。そのうちいくつかが赤血球や白血球、血小板に変化し、血液となって体の中を流れていく。
4.提供する理由
患者の造血幹細胞がうまく働いていない場合、健康な人のそれと入れ替える(提供を受ける)必要があるため。
造血幹細胞は人工で作ることができない。通常は薬を使って病気になった造血幹細胞を治療するが、それでも治らない場合は提供してもらうしかない。
提供を必要とする患者さんは、年間で1万人以上存在する。
5.造血幹細胞が病気になるとどうなるのか
健康な血液が作り出せなくなる。貧血になったり病原菌を撃退する力が弱まったり、出血が止まらなくなったりする。
さらに、病気になった造血幹細胞が自分自身を複製し続けることで、深刻な血液のがん(白血病など)になることもある。
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僕自身、知らないことばかりで勉強になりました。
さいごに
何度かブログに書いていますが、献血をはじめたのは2020年です。
2度目の適応障害になって新卒で入った会社を退職し、カウンセリングにも通い始めたあたりの頃。ちょうどコロナもあって社会全体が低迷しているなか、仕事もせず、これからどう生きていったらいいのかまるでわからず混乱していました。
生きることについて、真剣に考え始めたのはその頃からです。
生きることとは、つまり「どんな自分で存在していたいのか」を考え行動するということ。自分にとっての生きる信念を言語化していくということです。
思っていることを再認識し、無意識にやっていた自らの幸福度を下げる行いを停止させること。本当は素晴らしいとわかっていながら、面倒くさがってやらずにいたことを実行していくこと。それが「生きることについて考える」の側面の一部です。
映画「最強のふたり」をみたときに印象に残ったシーンがあります。「どうにもならないときには他人を幸せにすることに専念しろ」みたいなセリフがありました。たぶん少し違う気もするけど、そんな感じのセリフだった。(^^;)
2020年の僕は、生きているだけでだれかのためになることがしたくて、「献血だったら仕事してなくてもできるじゃん」と思ったのでした。
注射は痛いけど、仕事が嫌でもガマンしてやってしまっていた僕ですから、注射の痛みくらいちょっとガマンすればいいや、と思えてしまうんです。
良いのか悪いのかよくわかりませんが、そういうところ、人の資質とはうまい具合にバランスが取れているんだろうなぁと感じました。
骨髄バンク登録してすぐ選ばれる人もいれば、登録したことを忘れてしまうくらい時間がたってから選ばれる人もいるそうです。
いずれにしても、選ばれたら提供しようと思っています。
みなさんの中で「ガマンしちゃう資質」を持っている人がいたら、ぜひ検討してみてください。きっとこういうのはあなたにしかできないことです。
ではまた。
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