今日は、とても天気がよかった。
数日前、思い切ってコンビニのバイトに応募した。面接中に採用となり、翌日から働くことになった。
趣味とか、勉強していた内容とか、いろんな話をした。企業面接もこれくらいラフならいいのに。
適性検査だとかいって複雑な図形をくるくる回して正しいものを選ばされたり、曇った表情で「なんで前の仕事やめたの?」とか聞かれたり。
そういうのは本当に苦しくなる。僕が間違っているんだろうか。
コンビニの仕事は初めてだ。レジ打ちも人生初。何もかもがわからない。
普段からお世話になっているコンビニなのに、その裏側へ回るととたんに未知の世界になる。レジの内側はこうなっていたのか。商品ってこうやって管理していたのか。
知らないことがたくさんあって、つい目に力が入り過ぎてしまって、いま目元が猛烈に痛い。
そういう環境で、高校生やオバサマたちと一緒に働いている。
店長はとてもいい人だった。
「この仕事を……ずっと続けるわけではないよね?」と言っていた。アルバイトは早いうちにやめて、ちゃんと定職についたほうがいいよ、って。
雇う側としては、ちゃんと働いてくれる人をできるだけ長く繋ぎ留めておきたいだろうに。
いろんな人が客として来る。
スーツ姿のビジネスマン。お菓子を買いにきた子供。支払いのときに現金がこぼれて舌打ちしちゃうおばさん。
この世にはいろんな人がいるなぁと感じた。
コンビニのバイトを始めた理由は2つある。
支出のマイナス分をわずかでも少なくしたいため。就職活動以外でも適度な人間関係と緊張感を保つため。
高校生でもできる仕事だけれど、覚えることがありすぎて頭がパンクする。まだ1人でレジ打ちはできない。お客さんを相手したのは今日が初めてだし、仕方ないか。
まだ慣れないので疲れがハンパなく、仕事終わりに求人票をみる余裕はない。けれど、1週間くらいたったら並行してやっていくつもり。
いま時計をみると18時を過ぎたあたり。
カーテンは閉めているが、下からまだほのかに光が入ってくる。
羊文学の音楽が思考をやさしくゆるめてくれる。
外をすこし、散歩したくなった。
風に当たろうと思う。