コンビニで働き始めて1ヶ月くらい経ちました。
このタイミングで、気持ちの整理をしておこうと思います。
コンビニの仕事はすごい
働き始めたときは、心が荒んでいました。心のどこかに「コンビニで働くなんて」というような気持ちがありました。
それは仕事そのものではなくて、30歳で高校生がやるようなアルバイトを始めるということに、自分自身への失望や愕然とした思いがあったからです。
僕は、一言でいえばプライドが高い人間なんだと思います。社会的にどう見られるかを気にしており、たとえば雇用形態なら正社員じゃないといけないだとか、知的な仕事をしていたいとか。
それらの中には、もちろん自分自身の好みもあります。とにかく身体を動かす肉体的な仕事よりも、どちらかといえば頭を使った思考的な仕事のほうが好きですし。
でも、心から発せられている気持ちと、周囲からどう見られたいかを気にしている気持ちとが混ざっていて、後者が前面に出たときに「コンビニで働くなんて」という感情につながっている気がします。
ですが、いまの気持ちを書くと、コンビニで働いてよかったなと思っているんです。
身につくスキル
理由の一つには、社会勉強になったことが挙げられます。
コンビニのバイトって、数あるアルバイトの代表ともいえるくらいポピュラーです。なので経験できてよかったなと思っています。
働いてよかったと感じる理由にはもう一つあって、それは身につくスキルが多面的であるということ。つまり応用が効くということです。
コンビニの仕事というのは、一つ一つの業務は簡単なものが多いです。レジ打ち、清掃、商品の品出しなど。
覚えてしまえば難しいことは特にないのですが、これらを同時進行でやっていくという点が多面的なスキルが磨かれるなぁと感じている部分です。
通常バイトは2人でやります。相方と相談して、また周囲の状況を把握しながら仕事をします。
すると、相手になにかお願いをすることもあるし、相手が忙しいときにフォローをしたりすることもあります。たとえばお客さんから「タバコの何番ください」と聞こえたら、代わりに取ってあげるなど。
そのようにして、他者と協力しあう必要があるんですね。
また、お客さん優先なので基本的にはレジにいることが多いのですが、フロアの清掃や届いた商品の検品品出しなどは、レジから離れないとできません。
そのときに、お客さんが店内のどこにいるのか、レジに向かっているのか商品を手にとって眺めているのかなど、瞬時に状況確認をしないと他の仕事ができなくなります。
すなわち、次の瞬間のことや1時間先のやることを想像し、そこから逆算していまやるべきことを実行するようにしないといけません。でないと後手後手になって業務が回らなくなります。
この状況確認能力というのは、どんな仕事でも必要だし応用が効くと感じていて、コンビニの仕事ってすげぇ学びになるな〜と感じている次第です。
サッカーと同じ
コンビニの仕事で学んだことをシンプルに表現すれば、「気配りである」と答えます。
相方やお客さんの状態にアンテナを張り、先の瞬間を想像したうえで行動していくからです。
僕は小学生のときにサッカーをやっていたのですが、これによく似ていると感じます。
そのときも、味方や敵の位置、身体の向き、目線などを瞬間的に認識しながらパスを出したり守ったりするのがたのしかったのを覚えています。
同じ瞬間はなくて、つねに状況が目まぐるしく変化し、そのなかで自分がどう振る舞うか。あのときの頭が複合的に回転する感覚ととてもよく似ていて、なんだかおもしろいんですよねぇ。
サッカーの他には、たぶんカードゲームとかトランプ、麻雀などもおなじ側面があるような気がします。
いずれにせよ、確認された状況から未来を想像し、いまに落とし込んで考える、というのは広い意味での気配りです。
大変やりがいのある仕事なのだと感じています。
さいごに
以上、コンビニで働き始めて1ヶ月くらいの感想でした。
就職が決まればこのバイトはやめますが、いい経験になっていると思います。
ではまた。