3年ブログ

3年間続けようと思い、現在8年目になりました。ネコ派ですが、最近ゴールデンレトリバーが可愛いくてしかたないです。

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虐殺は尊いのか。『虐殺器官』

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購読しているブログで紹介されていた本です。

『虐殺器官』、これはなかなかのSF小説でした。

 

虐殺器官というタイトルが気になりますね。これは、「人間には互いに潰し合うという本能がある」という仮説のことです。

心臓や胃のように、それは器官として人間の中にもともと備わっており、私はそこをくすぐって刺激しているだけなのだ。テロリストであるジョン・ポールはそう言います。

そして、「これは我々の大切な人たちを救うための尊い行いなのだ」と主張し、大量虐殺を繰り返すのです。その理由は本書を読んだ人だけのお楽しみ。

 

読み終わってみて、いやぁエグいなぁ……と感じました。

 

ジャンルとしてはSFです。光学迷彩スーツとか、地面の状況に応じて靴底が変化するブーツとか、男の子が好きそうなアイテムがたくさん出てきます。

ただ、本書のテーマでもある虐殺と、それを正当化するテロリストの論理がまた……かなりリアルで、正直「わかるかも」という気持ちになってしまいました。

この本は、先進国の人たちにしか読めないんじゃなかろうか。

 

いずれにしても、『虐殺器官』は日本を代表するSF小説の1つに必ず数えられる名作でしょう。

このようなフィクションを構想し、書き上げられる人の頭はどうなっているのか。お勉強ができるとか、仕事ができるとか、そんなんじゃない別の天才なのだと思います。

 

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